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平成17年度事業終了にあたって 代表 村上 一枝
平成12年(2000年)にバブグ村からコニナ村へ活動地域を移し、スタッフと話し合いここでの支援は、5年間と決めました。その5年間は既に過ぎました。しかし、今もって他の地域へ移動していない理由は、カラの負担となる経済的な問題です。新しい場所では、新規にスタッフの家を建設し生活環境を整えるための費用が必要です。それじゃ、他の地域の人たちへの支援は?というと、直接事業の資金は100%と言えなくても、公的な資金を得ることが出来ますので、さほど、大きな問題ではありません。そして今は、地域の人たちは自分の村に対し、また自分自身の開発に対して非常に熱心で積極的です。バブグ村で経験したような「日当を出さなければ協力しない」ということは聞かれません。現に、コニナ村から50km以上も北方の村では、村の青年達主体の事業への支援の要請もあり、これを更に展開するように進めれば、必ずしもカラが移動することもなく、彼等にある程度任せた方がいい結果を生むように思います。そのような理由で、今後も活動の拠点をコニナ村としたままで、支援を続けることになりました。
昨年12月、今の活動地域(約30ケ村)の過去5年間の支援活動についてカラ自主評価調査を行いました。外部から2人とカラの理事1人が評価調査委員となり、3人が現地で村人との対話方式で実施しました。全調査に同行した私は始めて耳にする村事情も多く、村人の意識や、生活の困難を改善する為に大変な努力を経験し、それでも達成されなかった事などを知り、改めて支援の方法を考えさせられました。また、この評価調査前には、「外務省日本NGO支援無償資金協力」による事業に対しての調査が行われ、日本から来られた3人の調査員(JICS)の方々にも全行程に同行しました。その時に村を訪ねて驚いたのは、カラが数年前設置したコニカ村の手押ポンプ付き深井戸から発展して、今は水中ポンプを取り付け、地下にパイプを通し家畜用の水槽を建設し、牛飼育のプロジェクトを青年達(30歳代)が主体で始めていました。彼らが計画している内容も運営方法も立派なもので、どのように発展していくか楽しみです。昨年の年次報告書に述べましたが、バブグ村中心の旧支援地域の見直しプロジェクト開始の原因の一つに、青年達の村からの流出がありますが、このコニカ村のプロジェクトや、女性活動の発展が若い人たちを村に留めるかも知れません。とにかく、このように自ら進んで開発を押し進めて行く気運は高まっています。カラの存在は「村人の意識を形にする」ことと思いました。多くの村では、まだ「水がなく」「助産師が居なく、助産所も無い」状況は今も続いています。
カラの支援を村の人たちはどのように受け止め、彼等の物とするか、楽しみや、心配もあります。必ずしも私たちが最初に思い願っていたように進んで行かなくても、彼らに受け入れられ、彼らが生きて行くために有効になれば、それで良いことと思います。
支援する側の私たちもまだ道半ばで、日々の活動は、目的へ向かっての通過点にすぎません。到達点のない旅をしているようでもあると思っています。
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