4)教育の普及
  @識字学習の普及
15年度は、下表の※印5ケ村に識字教室を建設し、カラの研修を受けた村出身教師が指導している。この地域では教育への意識が高く識字教室への参加者が多いのが特徴と思われる。しかしある村では、小学校は村に必要ない、教育を受けると余分な知識を知り若者は村へ帰らなくなる、という村もある。村民の労働奉仕による土レンガ造りの識字教室では、生徒数が増え椅子が不足するという問題が生じている。トラオレブグ村では教室が無く、ニームの木の下で男女一緒の授業が熱心に行われている。トゥグニ地区では、100%に近い人が文字の読み書きが出来ない。初歩の計算とアルファベットの読み方から学び、学校へ行く事の出来ない子供たちが多いため日常生活に必要な保健、病気、その他多くの事を識字教室を通して教える必要がある。

A初等教育の充実
  長年カラへ要請があった2小学校(モバ、ザナ小学校)が建設され,現在は小学生が毎日通学している。3教室の小学校、2校(写真1;モバ小学校とザナ小学校)を建設することができた。現在は、モバ村とザナ村だけでなく近隣の村では子どもを小学校へ通わせることが出来て感謝されている。

5)環境保全事業
 近年カラは自然環境保護事業として、母親が協力する学校林(1/2ha、深井戸、防護柵を設備)の造成に力を入れている。これは、子どもたちへの自然環境保護教育も兼ねた植林と改良カマドの製作方法を学ぶことが含まれ、母親も一緒に理論と実習に加わり技術を習得している。この学校林の利点は、授業の一端として乾季の水やりが確実に行われて活着率が非常に高い結果を生むことであり、幼少から自然環境保護についての重要性を知ることになる点である。植栽される樹種は、ユーカリ、イピルイピル、ニーム、マンゴ、グアバ等であるが、マンゴがシロアリの被害を受けているのが大きな問題でこれを最小限に食い止めるための努力をしているが、活着率からみても果樹の生育は困難が伴う。樹木の小さい内は造成地内で野菜を栽培し家庭で消費され、販売収入を学校の維持に役立てている。母親にとっては薪取りや薪の合理的な使用を学ぶことが出来る。また、生徒たちは出稼ぎに行かない為に常に村にいて木のケアが出来る点も有利である。
改良カマドの製造実習は、校長の家や村長の家の台所を借りて行い、作り方を覚えた後多くの子どもは興味を持ち家庭で製造している。指導はカラのアシスタント・スタッフ5人の担当である。

6)その他:小学校対抗カラ・カップの開催について
16年1、2月にトウグニ地域112小学校が参加し開催され、カラ活動現地を視察中の会員7人の声援を受けトウグニ小学校が優勝した。同時期に活動視察中のファン・サバ(マリ国立民族舞踊団を招聘した日本のNGO)からのサッカーボール、また、ユニセフのマリ駐在員渋谷朋子さんと学校建設に携わったダマンギリ工務店の賞品が贈呈され、小学生たちにはめったにないラッキーなイベントであった。試合に負けても、試合前に出された米のゴハンに「負けても米が食えたから嬉しい」と言ったバラバン小学校一年生のシャカニ君(小さいシャカ君)に周囲の大人たちは大笑いして後の語り草になっている。

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