平成15年度 カラ事業総括       (代表 村上 一枝)

  過去数年間は雨が少なく村民には食糧不足が続いていた、しかし平成15年雨季は比較的恵まれた状況で農産物の成育に適した降雨であった。バブグ地域715mm、トウグニ地域688mmの年間降雨量は、トウジンヒエを豊作にして一日3回の食事が可能になり、食料不足の問題は多少でも解消されると思われる。

当会カラの国内事業では、2003810日開催、マリ国立民族舞踊団公演の成功はカラの事業を支える会員の力強い協力を得た結果であり、待望の学校建設が可能になった。

平成161月には、会員7名による2回目の現地視察旅行(2週間)が行われた。コニナ村、モバ村に宿泊し村民と親しく交流した。

マリ現地においては、カラの事業がクリコロ郡庁に於ける会議席上で非常な評価を得た結果、新事業の要請が多くなった。特に平成15年度は、トウグニ地域で数年を経過し、いよいよその成果が現実となって現れてきた年と言える。カラ現地スタッフのこれまでの献身的な努力の成果の現れであり、確実に根づいてきた為といえる。

国内からの支援事業と現地住民に対する支援事業が調和良く終了した年とも言える。

数ある事業のうち特記される事業は以下のようであった。

「小学校建設が2校」の建設である。今までカラは学校建設に消極的であったが、破壊された校舎での授業は子どもたちにとって危険であり、住民の熱心な要請もあり学校を建設した。資金面の不足は、マリ国立民族舞踊団公演の収益、会員の寄附、ひろしま・祈りの石国際教育交流財団の助成を充当した。

「コニナ村健康の家(コニナ診療所)の完成と看護師、助産師育成」が終了した。カラの念願であった村民が自ら健康を守るための診療所は、一般診療と産院を合体した小さな建物である。この診療所では村の推薦で選ばれた若者2人が医療従事者となるべくバマコ市の病院で8ケ月間の研修を終え、カラスタッフサタ・ジャワラの監督のもと、病気の診療や出産の介助、保健衛生の啓蒙改善にも携わることとなった。診療所管理委員会との共同の活動である。女性の死亡率の高い出産時の事故を防ぐ為に、既に始まっている男性への女性の出産に対する啓蒙学習会を継続し、健康な子どもの養育のために、母親も健康な状況で育て不幸を招かないよう力を注ぐことが話し合われた。看護師や助産師のいない村が非常に多い地域である為に、彼らは、村々へ出かけ啓蒙に努めることとなった。

そして「女性の活動の躍進」であった。モバ村とコニナ村女性委員会主催の「小規模資金貸付事業」が非常に順調に運営されている事である。全資金は女性の努力で蓄えたものである。

カラでは一切の資金は出していない、スタッフの指導のみならず、女性委員会の代表となる女性の誠実なリーダーシップと会員の団結による真摯な取り組みの結果である。村の発展を左右する女性の力が発揮されてきた。

カラは、今後も日本においては広報啓発事業に力を注ぎ、マリ現地への支援が確実に成果が上がるよう努力する。

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