継続は力 茅根 史男 (日本カトリック信徒宣教者会代表/カラ常任理事)
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2年前に西アフリカのシエラレオネの地方都市ルンサへ二人の日本人シスターを訪ねた。
お二人は30年と25年の間、熱帯性高温多湿の地で幼稚園や小中高校の女子教育のために尽くしてきた。
10年に及ぶ内戦の時はレオナルド・ディカプリオ主演映画「ブラッド・ダイヤモンド」さながらに、反政府軍に銃を突きつけられたが、九死に一生を得た。しかし、手塩にかけた教え子たちは非道な仕打ちを受けた。
平和が訪れた今、乱暴されたり親や子、夫を殺された女性の社会復帰を目指して職業訓練をおこなっている。約30年間に渡る月日を経て、教壇ではかつての教え子が次代の子ども達を教え、病院や学校、市場など地域の至る所に卒業生が働いている。また、首都フリータウンの国際機関や政府の中枢に勤めている教え子達もいる。
「継続は力」と思うことは、カラ=西アフリカ農村自立協力会の村上代表にも言える。
1994年にマリ人助産師と二人で住み込んだバグブー村は、当時47家族,出稼ぎも含めて人口646人だった。それが15年後の現在、約130集落約3万人を活動の対象にしている。村上さんは村々で長老や女性,子どもたちにマダムと慕われ,マリ人スタッフは自信をもってカラの活動を行っている。村人の信頼が揺るぎなく成り立っている顕れである。
政府開発援助(ODA)は、同一人同一場所で20年も30年も活動することを想定していない。却って、相手の自立を妨げるとか効果効率的でないと疑われる。しかし、紛争の地の人づくりや砂漠化最前線の農村の自立は5年や10年で出来るわけがない。1、2年で人が入れ替わりするシステムは、往々にして功を焦った派遣者の自己満足に終始している。自分の物差しでしか物事を見ない人や善意だけで自分の価値観を押しつける人、現地の人々を貶す人など、向こう迷惑な人が少なくない。
シエラレオネのシスターとマリの村上さんに共通して言えるのは、自らその道を選んで生きている意思の強さである。腰掛け気分や嫌々行く人とは根本的に違う。その信念を受け継ぐ現地の人が、自分たちで次代の人を育ててきている。それはシスターや村上さんが数々の辛苦を凌ぎながらも、喜びをもって働きを継続してきたからできた自立発展性(Sustainability)の証しと思う。
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